関東オープン選手権大会 75歳シングルスに優勝して

                                     昭28年卒 石川哲二

平成18年5月31日から6月4日までさいたま市で行はれた、関東オープンテニス選手権大会
75歳以上シングルスに出場し、幸いにも優勝することができた。

優勝盾を持つ石川選手
この優勝は、私にとって多分にラッキーなもので、それというのも関東オープンは、関西オープン
や毎日オープンとちがって、出場人数に制限があり、昨年故障のため一切シングルスの公式戦
に出場せず、従ってポイントがまったく無い私は例年なら出場出来なかった筈だが、今年は80
周年の記念大会ということで、出場枠が引きあげられた結果上手く滑り込むことができた次第で
ある。

1回戦Byeで2回戦からとなったが、4月半ばから風邪の症状が抜けず微熱が下がらぬ状態の
ため、思はぬ苦戦をしいられたが、なんとかストレート勝ちをし、QFで第一シードの山元選手と
対戦した。彼は攻撃的で荒い。従ってミスも多いが、サービスが良く体力にすぐれた選手で、当日
は期待したほどミスもなく第一セットを取られ、第二セットも2−0になるポイントを掴まれたが何
とか凌いでセットオール。 ファイナルは5−3でリードしたものの、5−4からジュースとなり(こち
らにはマッチポイント、先方には5オールのポイント)なんとか6−4で辛勝した。

SFの相手は、昨年の大毎で、故障中とはいえ渡辺健一さんを破った一柳選手にフルセットで勝
った近藤選手で、慎重にスタートしたが拍子抜けするほど手ごたえが無く、1ゲームを取られただ
けの楽勝であった。

決勝は第二シードで有名な川内選手で81歳の年齢とは思えない軽快なフットワークと両手打ち
のフォアの強打と絶妙のバックハンドのドロップショットで、第一セットは4−0とリードされたが、す
べてノーアドのジュースをこちらの凡失で落としており、一方的にやられているという感じは無く、
1ゲームをとれば何とかなると思って5ゲーム目を取ったら、はたせるかな7ゲーム連続奪取で、
結局 6−4、6−3 のストレート勝ちの優勝となった。当日も熱があり体調は良くなかったが、気
温が25度曇天と厳しく無かったので身体がもったのかも知れない。

いずれにせよ、全日本の次の格のトーナメントであるので、獲得ポイントも大きく、この大会での
シングルスの優勝は初めて(ダブルスは2年まえに優勝)であったので、大変喜んでいます。
この場をかりて、応援してくださった渡辺、佐野、善野さんをはじめとする皆さん、特にシングルス
の練習につきあってもらっている村尾光明君(昭38)と甲子園ク吉田さん(他学)にお礼を申し上
げたく思います。

その他として70歳以上ダブルスで大阪市大OB松原・金尾組が見事優勝しました。